2度目の2016年が来た。(ドリフェス!と私)

私にとって、2度目の2016年が来た。

何故2016年なのかというと、私が16年間(当時)応援していたグループ、SMAPの解散報道が出た年だからだ。小学生でファンになって、中学生で初めてSMAPのライブに行って。好きの度合いは変わったりもしたけれど、ずっと人生の側にいた存在。これからも一緒に年を取っていくんだと漠然と考えていた。

2016年1月11日、のど自慢チャンピオン大会の生放送で変わらない5人の姿を見て、1991年からのCDデビュー25周年はどんなことが待っているんだろうと期待に溢れた。「新曲を発売するシングルは次で56(ゴロー)枚目だし」なんてメンバーも話していたから、それはもう楽しみだった。
しかしそのわずか2日後の1月13日、突然の解散報道。1月18日には誰に向かっての謝罪かわからない、冠番組での緊急生放送。(正式な解散発表は8月14日未明、本人や事務所からではなく、オリンピック中継で流れたニュース速報のテロップで知らされた)

2018年2月25日、DearDream1stライブツアーファイナル。満員のパシフィコ横浜で万歳三唱をした。14人の未来を感じた。これからを見たい。ドリフェスに出会えて幸せだという思いでいっぱいになった。
しかしそのわずか8日後の3月5日、アプリ・DCDといった2次元側のサービス終了のお知らせ。その日の21時からキャストによる緊急生配信。3次元の活動も武道館でのライブで一区切りになることを知らされた。

あまりにも状況がそっくりだった。自分の心境も。
受け入れられない、辛い。それと同時に、たとえ結果が覆らなくたって諦めたくない、もし声を上げて少しでも状況が変わるのだとしたらどんな小さな声でも上げ続けたい、と燃える気持ちが同居している。2016年もそうやって過ごしてきた。

状況がそっくりだから言うけど、声を上げたって無駄ということは無い。
ハッシュタグをつけてTwitterで番組実況、番組HPにメッセージを送ったり、はがきを送ったり、手紙を送ったり、CDを買ったり、クラウドファンディングで新聞広告を出したり。SMAPファンはそれはもう多岐に渡っていろんなことをしてきた。(事務所が何もしてくれなかったから、ファンが自主的にデビュー25周年を祝った)
ちゃんとメンバーにそれは伝わった。ラジオで触れてくれたり、『新しい地図』発足の時はクラウドファンディングした新聞社と、メンバーの誕生祝いを投書欄にたくさん載せてくれた新聞社のみに広告を打った。

雲の上の存在と思っていたSMAPにも伝わったんだ。ドリフェスのキャストやスタッフに伝わらないわけがない。

だから私は2018年も諦めない。

さて、そんな2016年に出会ったのが、ドリフェスだった。
友人が事前登録をしていて勧められたのでアプリをインストールしたが、あまりにも棒読みなのに堪えられなくて放置していた。その後SMAPごとでバタバタしていたが、2016年11月、再度友人からLINEで『KUROFUNE回だけでも見て!好きだと思う!』と再度のプレゼンを受けた。幸いにもMX放送分はなんとなく録画していたので再生してみる。

「お前、綺麗な顔してんじゃねえか」という黒石勇人の風間圭吾への第一声に、腐った心は掴まれた。
しかもその綺麗な顔をしている風間圭吾は、子役をしていたが芸能界に失望してやめたというじゃないか。私もSMAPの件でアイドルなんて応援しても壊されて辛い思いするならしない方がいいって思った(当時)し、芸能界に夢なんてないって思ってるから激しく同意する。
えっでもやっぱり悔しいんだ!「やるか」「ああやる」KUROFUNE結成。熱すぎる。芸能界にあんな思いしていたのに、また戻ろうとした覚悟と決意はどれほどのものだったんだろう……「貴方のためなら即位する!」な、なんじゃこりゃー!なんでプリンスなんだ!!

こうして私は風間圭吾に落ちた。

それからは放置していたアプリも再開した。とつバクをどんどん開放していき、短いのに情報量が多くてひーひー言いながら読んだ。データカードダスって何?とやってみた。高レアカードが全然出ないという理由だけで『ARRIVAL -KUROFUNE Sail Away-』を買い、それについていた特典のDCDで遊んだ。
アニメはちゃんと一話から見直した。ドリフェスの世界はアニメもアプリも、キャストでさえも、ファンの応援(エール)を大切にしてくれる姿勢が揺らがない。その温かさが傷ついた心に染み渡って泣いた。彼らのことは応援したくなった。アイドルの件であれだけ傷ついたのに、DearDreamとKUROFUNEのことは応援したくなってしまった。降参した。

あとは転がり落ちるだけだった。2次元も、3次元も。
ドリフェスに出会って良かった、幸せだ、と思う気持ちはこれからも変わらない。

 

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